音声リハビリテーション
言語聴覚士による音声リハビリテーション
当院では、専属の言語聴覚士が専門的な医学的知識と豊富な経験をもとに、音声リハビリテーションを行っております。それぞれの患者様に対してゴール設定を行い、一人一人に適した訓練を行っております。言語聴覚士と一緒に練習をしながら自宅でもできる練習を提供いたします。
01こんな症状ありませんか?
「声が出しにくい」「声(のど)がつまる」「声が震える」「思ったように出せない」「話し声を高く(低く)したい」「声がかすれる」「声が割れる」「高い(低い)声が出ない」「滑舌が悪い」「声が通らない」など
02対象疾患
機能性発声障害、声帯萎縮、声帯結節、声帯ポリープ、声帯麻痺、構音障害、声変わり障害、流暢性障害など
03リハビリテーションまでの流れ
リハビリテーションを行う前に、当院の音声外来の診察と声の検査を行います。
- 医師の診察で音声リハビリテーションの適応を判断します。
- 診察の当日、またはWEB予約にてリハビリテーションのご予約をお取りいただきます。
- ご予約いただいた日時にご来院いただき、リハビリテーション行います。
※何らかのご事情で来院が難しい方はオンラインリハビリも行っております。
04リハビリテーションの時間と頻度
予約制、1回40分~1時間、訓練は1・2週間に一度の頻度で行います。
最初の1・2回で改善が見られる場合もありますが、発声習慣を変えていくためには数か月から1年以上かかる場合もあります。
まずは3か月訓練を継続し、訓練効果や外科的治療の必要性など医師を含め治療方針を検討していきます。
05リハビリテーションの費用
「声が出しにくい」「声(のど)がつまる」「声が震える」「思ったように出せない」「話し声を高く(低く)したい」「声がかすれる」「声が割れる」「高い(低い)声が出ない」「滑舌が悪い」「声が通らない」など
- 院内での対面リハビリテーション:保険適応(脳血管リハビリテーション料)
- オンラインリハビリテーション:自費(初回15,000円税込/60分、2回目以降10,000円税込/30分)
06訓練内容
声帯結節や声帯ポリープなど、声帯に病変がある場合は、医師による内服治療、外科的治療に加え、言語聴覚士が衛生指導を行います。 病変ができた原因や今後の治療経過には生活習慣や発声方法が大きく影響します。その方に合わせたメンテナンスや声の出し方をご提案します。
声帯自体に問題がない場合でも、「声が出しにくい」「のどが詰まる感じ」「思ったように出せない」「大きい声がでない」といった症状が出る場合もあります。 このような場合は内服治療や外科的治療の適応ではないことが多く、音声リハビリテーションによって高い効果が得られます。
良い声を出すためには、発声時にしっかりと息を吐くこと、声帯が適度に緊張していること、口・鼻・副鼻腔といった共鳴腔をうまく利用することの3つが大切です。 聞き取りやすい声は、声質だけではなく、話し方、発音の仕方も影響します。
訓練では、発声練習の他にも、喉頭マッサージ、あくび、ため息を利用して喉の筋肉を緩めたり、ハミングなどの共鳴、呼吸の訓練などを行います。 スポーツの素振りのように、毎日練習することによって発声の正しい習慣がつき、仕事場面や緊張場面でもそれが生かせるようになっていきます。
また「サ行、タ行が言えない」といった小児の構音障害、声変わりの時期に声がひっくり返る、ガラガラするといった変声障害も音声リハビリテーションによって改善できます。